旧いくらなんでも35歳

2005~2013年の記録

ミュージカルを観にいった1

 

「100万回生きたねこ」(佐野洋子 著)という
昔から好きな絵本がミュージカルになったので昨夜、ひとりで観に行った。

 

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森山未來 満島ひかり主演 東京芸術劇場(池袋)

 

まず見入ったのが舞台美術。トリックアートな奥行きのある空間で、幻想的だった。特に不思議だったのが、天井部分から人が顔を出して台詞を喋ったり綱をつたって降りてくるところ。

全く重力が感じられなかったのだがあれは役者さんの頑張りが大きいのだろうか…?

 

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脚本と構成は、やや抽象的で台詞も詩的な言葉遊びが多かった。
ひとことで言うと観客が絵本を読んだことを前提に作られているという感じ。

第一幕80分(とら猫の輪廻転生) 
第二幕40分(白猫との出会いから死まで)

 

隣席のお姉さんが激しく舟を漕いでいた一幕目…。

 

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嫌でも視界に入ってしまったわけだが一幕目は舞台装置を魅せることに重点を置いているような印象。

アクティブで、どちらかというと子ども向け。
大人の皆さんにはちょっと退屈だったかもしれない。

 

大人としては心理描写が主な第二幕の方をじっくり描いてほしかった。
駆け足だったので二匹して年老いていく時間の経過がちょっと分かり辛かった。
そしてラスト最大の「オチ」が…😞

絵本読者なので脳内完結できたけどそうでない人には伝わりにくいかも。

 

…とマイナスなことを書いてしまったが

劇中の歌全12曲はオリジナルでどれも詞が心に留まった。
作詞は友部正人さんというフォークシンガー。今回初めて知った。
詩集も出しているようなのでこんど読んでみたい。

 

キャストも良かった。
満島さんはもともと猫っぽいし。
個人的に森山くんのダンスはもうちょい見たかった。

舞台の感想はこの辺にして舞台以外の反省点が…
長くなったので次にします。