となり町に住んでいるとても優しくて温厚な大男のWさんは、出不精なぐっちをいろいろな所へ連れ出してくれる。
しかもありがたいことに、ぐっちのことを異性として見てくれているらしい。でも、諸々の経緯でぐっちにはどうしても友達以上に思えない。
「…ということで、もう誘わないでください」とその意思を伝えても、
「じゃ、友達として会えばいい」とか、ああ言えばこう言う、状態となって押し切られてしまう。
「Wさんって意外に押しが強いよね?」という問いかけに、「そんなことないよ。ただ、引かないだけかも。」と爽やかに笑う彼を見て、「このまま一生、引かなかったりして・・・」とすこし心配になってきたぐっち。